ゼロカット対策とは
ナンピンマーチンEAは、一定方向に相場が動いた場合、ポジションを追加して損失を平均化する手法です。
しかし、相場が一方的に大きく動いた際に資金が足りず、ゼロカット(口座破綻)に至ることがあります。
※ゼロカットは追証という資金以上の損失がないようにする制度となります。

このゼロカットを防ぐためには、資金管理やリスク管理の徹底、そしてリスクの高い時間帯やイベントを避けるリスク管理が重要になります!
ナンピンマーチンEAは基本的に資金が溶けるタイミングが来ます。
→溶けるのにどうやって利益を出すの?という詳しい話は先にコチラの記事をご覧ください。
主に、ナンピン幅が小さかったりマーチン倍率が高いほど溶ける確率・速度が高まります。
しかしその分利率が高くなる傾向にあり、それを活かしゼロカット対策を講じることで、溶けたとしてもより多くの利益を獲得することが可能になります。
ナンピンEAが溶ける多くの要素
ナンピンEAが破綻しやすい状況やタイミングを具体的に紹介します。
経済指標
雇用統計やCPI、GDP発表など重要な経済指標の発表時には相場が乱高下します。
この時は方向性が一方向に急激に動く可能性があり、ナンピンマーチンにとって非常にリスクが高い状況といえます。
経済指標はコチラをチェックしましょう。
相関
ゴールド(XAUUSD)はUSD(ドル)とのペアになります。
米指標で大きく動くことがあるのはドルと繋がっているからです。
また、USDが大きな動きをしにくい日本時間でも大きく動くことがあります。
その要因として代表的なものでUSDJPY(ドル円)による日本時間の動きが影響しています。
VIX(恐怖指数)
VIX指数が高いときは市場がパニック状態にあり、相場が予測不能な動きをする可能性があります。
VIX指数が急上昇しているときは、EAの停止や稼働条件の見直しをリスク管理の一環として考慮できます。
イベント祝日
クリスマスやイースターなどの祝日は市場参加者が少なく、流動性が低下します。
ちょっとしたニュースでも価格が激しく動くため、EAの稼働を慎重に検討することが望ましいです。
ニュース
要人発言や予期せぬ政治的・経済的ニュースは突発的に相場を急変動させます。
重要な発表予定や緊急ニュースがある場合には、EAの停止もしくは設定の見直しをリスク管理の一環として考えることができます。
ゴトー日
ゴトー日(5日・10日など)には実需の取引が増えるため、特に日本円が絡む通貨ペアが予想外の値動きをすることがあります。
ゴトー日付近ではリスク管理の観点からEAの稼働を慎重に検討できます。
月末月初・週末
月末や月初、週末にはポジション調整のため急な動きが起こりやすくなります。
このタイミングはEAの稼働を慎重に検討するか、リスクを大幅に抑える設定にすることが望ましいでしょう。
市場オープンとその1時間前
市場オープン時、特に東京・ロンドン・ニューヨークの取引開始時間は相場が急変動しやすくなります。
また、その1時間前も投機的な動きが出るため、注意を払うことが求められます。
まとめ
ナンピンマーチンEAでリスクを抑えた運用を目指すには、ゼロカットリスクの高いタイミングを把握して避けることが重要です。
事前にリスクが高い時間帯や状況を理解し、EAの設定や運用時間を調整することで、安定した運用につなげることができます。